おふとんの人ホームページ教室 → 有料サイトには登録の必要なし!

費用対効果で考える

Webサイトを作ったら、検索エンジンに登録した方が良いということは、漠然と考えておられることと思います。その、いわゆる「検索エンジンの登録」には、いろいろな種類があります。

カテゴリ型検索エンジンに登録するのに、有料の所と無料の所がございます。これからは、有料の所へは登録する必要はございません。大胆なことを書いてしまいましたが、その理由を、いっしょに考えていきたいと思います。

8.たくさんの外部リンクを張ってもらう方法では、Yahooカテゴリ(ヤフー・カテゴリ)に登録するには¥52,500、Jリスティングに登録するには¥31,500かかり、しかも、審査があって、すべてのWebサイトが登録されるわけでないと述べました。

果たして、このように外部リンクをもらうのに、このような金額を掛ける必要があるのか、考えていきたいと思います。


カテゴリ検索から訪れる人の割合

おふとんの人は、Yahooカテゴなど以外にも、多くのカテゴリ型検索エンジンに登録されています。では、Yahooカテゴリなどのカテゴリ検索から、おふとんの人に訪れる人の割合は、何%程度だと思いますか?

正解は、8%で、Yahooカテゴリからは、3%です。反対に、Google(グーグル)やYahooの2大検索サイトから、Web検索で訪れる人の割合は、約77%ですので、4人中3人です。

カテゴリ型検索エンジンに登録するよりも、Web検索で上位ヒットする方が、圧倒的に、訪問数が多いので、カテゴリ検索でお客様が訪れてくれるために、お金を出してまでカテゴリ登録するのは、あまり意味がありません。


ロボットのクロール

ロボットとキャッシュ

Web検索を行うと、検索エンジンは、検索キーワードを含むWebサイトを、わざわざ訪問してキーワードを探しているのではなく、検索エンジンが収集したWebページのデータを検索しやすい形に変換して蓄積し、その中から探しています。その蓄積されたデータのことを「キャッシュ」と言います。

検索エンジンは、日々更新されるWebページを、どんどんキャッシュしていくために、Webページのリンクを自動的にたどって行って、たどり着いたWebページをキャッシュしていきます。このように、リンクをたどることを、「クロール」と言い、自動でキャッシュしてくれるプログラムのことを、「ロボット」や「クローラー」などと言います。

外部リンクとクロール

外部リンクを張ってもらった数のことを、「被リンク数」と言いますが、リンクポピュラリティーでは被リンク数が重要であると、7.検索エンジンに好かれるWebサイトで述べました。

まったくリンクされていないWebページには、ロボットが訪れてくれません。反対に、被リンク数が多いほど、ロボットが訪れる頻度が高くなり、更新データがキャッシュされる速度が上がります。

ということから、Yahooカテゴリなどに登録されることは、ロボットが訪れる頻度を高めるために、少しは有効であると言えます。ここで、私の憶測も含まれますが、暴露しておかなくては、いけない事がございます。

被リンク数とクロール

Web検索では、ロボットが訪れて、キャッシュされないと、上位ヒットどころか、検索エンジンに引っかかることすらしないのですが、Googleでは、被リンクが無くても、Webサイトのアドレス、いわゆる「URL」を登録しておけば、ロボットが訪れてくれるようになります。

一昔前は、Yahooも、Googleと同様にURL登録ができて、外部リンクが無くても、ロボットが訪れてくれました。ところが、Yahooカテゴリが、カテゴリ登録を有料にし出した頃に、URL登録を中止にしました。

Yahooの主張としては、Yahooカテゴリに登録されるには、検査員の目を通過しなくてはなりません。ということは、登録されるWebサイトは、すべて人が見て良いとされるWebサイトと言えるとのことです。そのことから、YahooのWeb検索では、Yahooカテゴリに登録されたWebサイトを優先して上位にヒットするようにも、調整しているそうです。

URL登録を中止すると、企業のWebサイトは、Yahooのロボットにクロールしてもらいたいことと、シェアの広いYahooに上位ヒットしたいとのことで、Yahooカテゴリに登録するしかありません。つまり、カテゴリ登録の魅力を引き出すために、URL登録を中止にしたと予想できます。

市場の選択

これでは、営利目的の有用なサイトが埋もれてしまう可能性があったので、何とかYahooよりも優れた検索エンジンが出ることを、市場は祈りました。この事件と同時期に出てきたGoogleは、とても優れた検索エンジンでしたので、急激にシェアを伸ばしていきました。

Yahooは、Google対策のためか、EUなど世界各国のYahooでは、カテゴリ登録が無料になりました。各社の戦略を見ましても、去年まで、有料のカテゴリ登録は、Yahooカテゴリなど以外にも、LookSmart(ルックスマート)がございました。ところが、LookSmartは時代の流れを察知してか、2006年にカテゴリ登録サービスから撤退しました。Yahoo Japanと、Jリスティングのみが、未だに、有料のままです。

このように、GoogleがURL登録を行っていることと、7.検索エンジンに好かれるWebサイトでも述べたようにGoogleのシェアが急激に伸びていること、無料でカテゴリ登録してくれるサイトは無数にあることを考慮すると、ロボットが訪れる頻度を高めるためや、リンクポピュラリティーのために、お金を払ってまで、カテゴリ登録する必要は無いということが、わかって頂けたと思います。

キャッシュ漏れとその対策

例えば、GoogleのロボットがWebサイトのトップページに訪れたとします。そうすると、トップページに貼られた内部リンクをたどって、すべてのページをキャッシュしてくれるわけでは、ございません。実は、今回のクロールでは、トップページだけ、2度目はトップページとその他3ページだけと、何度も訪れないと、前ページをキャッシュしてくれない仕組みになっています。そうすると、いつまで経っても、キャッシュされないページが出てきます。

Googleは、このようなキャッシュ漏れがないように、「Sitemaps」サービスを提供するようになりました。このサービスは、「ウェブマスターツール」と連動して、Webサイトの全ページをGoogleにキャッシュできるばかりか、被リンク数、キャッシュエラーの確認などの、Webサイトの管理が無料できます。Sitemapsは、Webサイト管理として必須事項ですので、後ほど詳しく述べたいと思います。


リンクポピュラリティー

被リンク数が多いと、クロールの回数が増える上、上位ヒットしやすくなると、述べてきました。では、有料のカテゴリ登録で得られる、被リンク数を考えてみましょう。

Yahooにカテゴリ登録を依頼して、合格すると、Yahooカテゴリ内に、1リンクだけ、貼ってもらえます。ところが、他社の検索エンジンが、Yahooカテゴリと結託して、自社サイトにYahooカテゴリを掲載しているかもしれません。そういった会社が1社あれば、被リンク数は、合計2本となります。

Jリスティングは、結託会社が29社あるため、この時点で、最低でも被リンク数が29本になります。

YahooとJリスティングを、両方に登録依頼して、審査を通過できたら、被リンク数が30本以上になるわけですが、費用が¥84,000になりますが、これだけで、上位ヒットはほぼあり得ません。ましてや、審査に落ちてしまったら、再びお金を払って、審査を受け直す必要があります。

Yahooの順位動向

2008年頃から、Yahooカテゴリに登録されていないWebサイトは、Yahooでは上位にヒットしなくなてきました。Yahoo検索で上位ヒットするためには、ビジネス・エクスプレスの登録が必要です。


まとめ

少し難しい話だったかもしれませんが、簡単に言えばYahooにお金を出して登録しなくても、お客様がもっと見に来てくれる方法はあるということです。しかし、Yahooでの上位ヒットには、初期投資が必要です。

外部リンクは張れば張るほど良いわけではなく、多量の外部リンクを張っても、検索エンジンが表向きでは認識してくれない場合もございます。やはり、外部リンクは、効率良く張る必要がありますし、リンク元の質も重要です。