アレルギーと布団,最近の木綿ワタ

3.アレルギーと布団

布団がアレルギーの原因の場合も考えられる

皮膚炎や喘息などのアレルギー反応は、ダニや化学物質などにより引き起こされると言われています。布団がアレルギーの元となっている場合があります。

布団には、ダニが必ずと言ってよいほど、潜んでいるので、ダニが原因のアレルギーの方は、防ダニ布団の使用をお勧め致します。防ダニ布団は、防ダニ寝具専門サイト『ダニゼロックショップ』などで、購入可能です。

ただし、防ダニ布団は、汗を吸いにくい化繊布団が多いのです。アトピーで汗に弱い方や、化学物質過敏症などの方は、天然素材100%の防ダニ布団を探すか、布団のダニ駆除をご覧ください。

化学物質過敏症の方へは、オーガニックコットンがお勧めです。オーガニックコットンは、明らかに、通常に栽培された木綿よりも、残留農薬が少ないので、体への刺激は小さいと思います。オーガニックコットンの布団が手に入らない場合は、天然素材の布団を買ってきて、布団の丸洗いをして、残留農薬などの化学物質を洗い流すことも、一つの手だと思います。

中には、アレルギーの原因がチリやホコリである方も、いらっしゃいます。天然繊維、特に木綿を使った布団は、ホコリが多量に出るので、取り扱いに注意が必要です。布団を干したときに、叩くことは、もってのほかです。布団専用ノズルを付けた掃除機で、表面を掃除するようにしましょう。

寝室がアレルゲンの場合もある

布団が原因かと思えば、実は寝室がアレルゲンの場合もあります。寝室に充満している化学物質でアレルギーが起こっているのに、布団のダニが原因だと勘違いすることがあるのです。そういった方は、光熱触媒作用で化学物質を吸着・分解してくれる漆喰を、寝室の壁に塗る方法があります。

光熱触媒の漆喰の内壁は、クロスと比べて値段は割高になりますが、化学物質まみれのクロスの糊を使わないばかりか、家具などから出続ける気体の化学物質をも吸着・分解してくれるので、アレルギーの方には最適です。


4.最近の木綿

遺伝子組換食品が多く出回るようになりましたが、木綿ワタはどうなのでしょうか?

ジャガイモに続き、綿花も、殺虫成分を生成する遺伝子を組み込まれたものが出てきました。このような綿花の葉を食べた虫は、数十秒の内に死に絶えます。

この綿花の木綿ワタを使った布団や衣類を人間が使用した場合の長期的な調査は行われていないので、実際に消費者が知らない間に被験者にされているような気がします。また、布団や衣類を購入するときではなく、ワタ自体を購入しようとしても、このような遺伝子組み換えであることを表示したものはありませんこのような表示は、日本では食品に限定されいているように思います。

今後に、どのようなアレルギー性の症状が出てくるか気になります。色々な方面から、遺伝子組み換えの必要性が賛否両論ですが、生活する上での様々な危険要素をこれ以上、増やさないようにも、消費者が強くなるべき時代が来たように思います。

参考文献:「食品と暮らしの安全」(食品と暮らしの安全基金