布団の悪質訪問販売の実体

5-1.布団の訪問販売

ある布団専門家を交えたある会合にて、布団の訪問販売についての話題になりました。その話題の内容は、訪問販売にて羽毛布団を断りきれずに購入してしまったことについてでした。布団専門家によると、このときに購入した羽毛布団と同程度の品質を持った羽毛布団を、町の布団屋さんで購入したとすると、2~3割程度安く買えるとのことでした。

販売員の戦略あれこれ

最近は、電話にて「あなたの羽毛布団のメンテナンスを無料で行います。」などと誘ってきます。そして、メンテナンスに出すと、「この羽毛布団は、買いなおしたほうが良いです。」などと言って、高い羽毛布団を売りつけてきます。

その羽毛布団が悪いと言えるための証拠を見せてくれる業者はともかく、この手を使う業者は、詐欺的な行為で儲けている業者と見て、間違いないでしょう。

布団を知って下さい

訪問販売のすべてが悪いとは思いませんが、購入しようとするものに対して、ある程度の知識を持っていた方が良いと思います。セールスマンは、自分の売上を伸ばすことのみを考えているような人が多いので、長所のみしか言わない人もいます。

購入する品物の長所のみを知るのではなく、短所も知ってから購入を考えるようにしましょう。販売員で、布団の長所のみならず、短所を言える人は、信頼を持てる人と言えるかもしれません。

羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)

あと、これだけは覚えて頂きたいことがあります。羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)は違うということです。下の写真で、左が羽毛、右が羽根です。

見た感じで、羽毛の方がふっくらとしているのが、わかります。

羽毛(ダウン) 羽根(フェザー)
羽毛(ダウン) 羽根(フェザー)

羽根には太い芯があるので、これを布団に入れた場合、布団が重くなるばかりか、布団をさわったときの感触がゴワゴワします。羽毛は掛け布団ですが、羽根はです。

某通販カタログを見ていましたら、羽毛布団コーナと羽根布団コーナがありました。当然ながら、羽毛布団の方が圧倒的に高価でした。そのカタログでは、羽根布団の説明で、「なんと、羽根布団がこんなに低価格で・・・」とありましたが、著者は、「羽根なので、当たり前だ」と思いました。

布団を購入するときの適正価格は、「布団の適正価格」を参考にしてください。また、羽毛布団の中のダウンとフェザーの見分け方があり、「布団選び(良い羽毛布団の目安)」をご覧下さい。


5-2.布団の販売の実体

面白い資料を入手しましたので、ご紹介致します。とにかく、下の写真2枚を見て下さい。少し、重いですが、クリックすると拡大します。

カタログ1 カタログ2左半分 カタログ2右半分
カタログ1 カタログ2

これは、とある高級布団のカタログです。両方を比べると、それらの内容から、どちらも、同じ布団を紹介しているカタログであることが、解ります。感の鋭い方は、著者の言いたいことを、すでに気づかれたことでしょう。

カタログ1と、カタログ2に、価格が書いてあります。その中で、シングル3点セットの価格をご覧下さい。カタログ1では、320,000円に対し、カタログ2では、1,480,000円です。

なぜ、同じ布団なのに、4倍以上の価格差があるのでしょうか?。実は、カタログ1は布団量販店から頂いたカタログで、カタログ2はプレゼント商法で配布されているカタログです。つまり、他で安く仕入れた布団を、4倍以上の値段で販売する、詐欺的な商売法の実体がある、と言うことです。

このカタログを私に下さった方は、信頼できる布団屋さんを見つけ、その布団屋さんからの助言で、クーリングオフで返品した、とても運の良い人です。

この布団を製造・販売しているメーカーも、商品を詐欺に利用された、被害者であると言えるでしょう。


5-3.専業主婦の奮闘記

ネットサーフィンしておりましたら、たまたま悪質な布団訪問販売業者への対応に奮闘された25歳の専業主婦の、克明な奮闘記が掲載されていました。

内容は、(株)フェザーという会社の訪問販売営業マンから、ポリエステル製の布団が体に有害であると聞いて、それを信用してしまって、総額130万円の布団を購入。普通、布団が130万円なんて、おかしいですよね。

その4ヶ月後、また営業マンが来て、13万5千円の敷き布団を追加で買って、その布団のラベルを見たら、なんと!!!「ポリエステル20%」との記載が・・・。ここで、変だと気づきます。

納得がいかない専業主婦さんは、この会社と裁判で争うことを決意されるのですが、裁判の行方は、どれぐらいお金が返ってきたか・・・。少し長い記事ですが、人間ドラマもあり、騙された方にとっては、とても勇気の出る内容です。

悪質商法?マニアックス「(株)フェザーに裁判かけます」


5-4.町の布団屋の名前を使う手口

最近、報告されている詐欺的な布団販売方法ですが、町で有力な布団屋さんの名前を、勝手に使って、訪問していくという手口が増えています。

「布団の訪問販売」=「詐欺」というような風潮になってきていますので、販売先の人に安心感を与えるために、町の布団屋さんの名前を語るようです。

その話しかけ方は、様々だと思いますが、「○○布団店の者ですが、お客様にご挨拶で回らせて頂いています。」という具合に、所かまわず回って、たまたま○○布団店の愛用者さんが居たら、話し込んで羽毛布団を販売する手口です。

この手口を防ぐために、布団屋さんとしては、愛用者さんに、「最近では、布団屋さんの名前を勝手に使った訪問販売が増えていますので、ご注意下さい。」と書かれた、残暑見舞いや年賀状を送ると良いと思います。ついでに、「このハガキをご持参の方は・・・」といったキャンペーンもできますね。